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ニューヨーク戦記Ⅴ

 滞在四日目、朝。目覚めた時には11時を廻っていました。
身体は相当くたびれているのに神経が妙に覚醒。
深い眠りにつけたのは5時頃です。
考えてみれば、初日の移動(山形〜成田〜ホテル)に23時間。
続けての二日間もそれぞれ10km以上を踏破。
おまけに14時間の時差と言えば、朝と夜が完全に逆転。
はじめてのニューヨークにハリキリすぎの私たちは
やはり『時差ボケ』には抗し切れないのでした。

 隣の参謀に目をやると
どょーんとした眼差し。
顔にしっかり『疲・れ・てます』と書いてあります。
「どうする?」と聞くと
「今日はとても出掛けられません」とどんより・きっぱり。
「あんなにガツガツ喰うからだよ!」と言いたいところを
ぐっと飲み込んで目的の人に電話を掛けました。

 「うちの家内が疲れきって・・・
 今日一日は休むことにしたいん・・・・だ」
 「明日もう一度、電話をするから」と
すこしホッとして再度ベットにもどり午後まで休む事に。

 2時頃、さすがに丸一日を棒に振るわけにもいかず、
『メトロポリタンに行くだけ行って見よう』ということになった。

メトロポリタン美術館
The Metropolitan Museum of Art
セントラルパーク中央東側に位置し、ニューヨーク美術界の頂点に立つ。
300万点に及ぶ貴重な美術品を所蔵している。
(大英博物館とルーブルを足した感じ?)

 行く前から、メトロポリタンは最低3日は掛かるとか、
1週間でも廻り切れないとか情報を得ていた所です。
疲れた身体ではとても全部を見るのは無理と覚悟はしていたものの、
その規模に圧倒され続けたのです。
大きい上に、全ての展示場が迷路のような仕掛け、
順路(→こっち)などは存在しない、
同じところをグルグル、ぐるぐる、
『ここはどこ、わたしはだれ』
さらに疲労は増すばかりです。

 このままでは、日本人初のメトロポリタンでの
遭難&へたれこみ事件に発展しかけない状況に
『八甲田山死の彷徨』の神田大尉よろしく
「天は我々を見放したか!!!」と叫びたくなりました。

 そこは自称武人の我が輩、なんとか地下にレストランを
発見し疲れ切った参謀を一時避難させ、休息を取らせる事に。
活路を見つける為に再び巨大迷路に突入。
そこで出逢ったのがこちらの作品。
VINCENT VAN GOGH 靴/ShoesGogh説明文には、
ゴッホはパリ滞在期間中、5枚の靴の絵を描いた。
1888年の晩夏にアルルで描かれたこの絵は
静物画への回帰をはっきり示している。
イエローハウスの赤いタイルの床という特別な空間に
その靴を配置したことは初期の仕事と同じではない。

と書かれてある。

 「ヘ〜、ゴッホに靴の絵があったんだ」
しばらくこの絵の前にたたずむことで
癒され、少し元気を回復した私でした。

 その後、レストランのテーブルに突っ伏して寝ていた
参謀を叩き起こし、無事生還。
帰途のタクシーの中では購入した靴の絵のポスターを
胸に抱きながら明日は戦い最後の日
「勝利するまで戦うぞ〜!!」と気合いを
入れ直したのです。

 しかし、ほんと最低3日はかかりますね!
メトロポリタン。

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