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ニューヨーク戦記Ⅶ

Shop2 本格的な戦闘(商談)は、滞在三日目に訪れました。
「午後2時に店に来い」とのことでしたので、
レキシントン・アベニュー、70丁目にあるお店に
時間通りに伺いました。
この辺りはマンハッタンのアッパーイーストと呼ばれ、
高級住宅が立ち並ぶ場所で、確か映画『ティファニーで・・・』で
使われたアパートもこの辺りだったと記憶しています。
 レキシントン・アベニューは五番街(フィフス・アベニュー)や
マジソン・アベニューの高級ブティック街とは違った趣で、
アッパーイーストに暮らす人たちが主に日常使う品を扱っており、
まさに御用達といった風情の小さな専門店が軒を列ねています。

 まず軽く挨拶を交わすと主人(あるじ)は私のことをしっかり
覚えてくれていたようでした。
英語に難のある私ですので、事前に当社の商品説明のほうは、
パソコンの翻訳ソフトを使いしっかり英訳してありました。
「これを読んでもらえば当社のオーダーシステムのことは理解できます」と
いって『A4サイズ』でプリントしてあった分厚い資料を手渡しました。
『後は読み終えるまで待ってよう』と余裕で構えてましたところ
3行も読み進まないうちに
「こんなのはどうでもいい!言葉で説明してくれ!」と
折角あんだけ時間をかけて作った資料は脇に追いやられてしまいました。
「え—っ!!」
この時、私は吾を忘れて本当に日本語でそう叫んだのです。

 浅慮に過ぎました。
常日頃から深い洞察と緻密な戦略で、すべての戦いに勝ちを
おさめてきた自称武人の我が輩にしては、
『読めば分かる』程度でうまく行くはずはな〜いですよ、やっぱ。

 ということでつばぜり合いの緒戦は、軽く敗退。

 その後、身振り(40%)手振り(55%)を交えて商品説明。
時々彼は、絶妙な質問。
って言うか、かなり専門的な質問。
さすがにビスポーカー(プロフェッショナル)。
約一時間半、汗だくで悪戦苦闘。

 そこで、最後に彼は一言、
「多分、僕は君より興奮しているヨ!!!」
「この商品、ビジネスとしての可能性を十分感じる!!!」
って、言ってくれたのです。

この瞬間、私は電車男よろしく
キタ━━━━("∀")━━━━!!!!
って、こころの中で叫びました。

当社社員、並びに取扱店様御一同様、
そして日頃、当社の製品を御愛顧いただいている皆々様も
ご一緒に
キタ━━━━("∀")━━━━!!!!

 そうです。これでこそニューヨークくんだり(失礼)まで
来た甲斐があったっていうもんですョ!!

 当社の展開するカスタム・メードのシステムが
認められた瞬間でした。
(私の目にはうっすらと涙。感動!!)

 以前、ある人から欧米には、『フルオーダー or 既製のどちらかしかない』
『日本の様にシステムとしてカスタマイズドするメーカーは存在しないんだ』と
聞いたことがあり、
『もしかして可能性あり?』と、希望をもっていたのですが、
目標の一軒目から予想以上の手応え、には正直驚きました。
(もしここがダメなら、滞在中に出来るだけ多くの店に
カタログを置いて帰ろうと心に決めていたのです)

 その後、彼が買って来たコーヒーをいただきながら、しばし雑談。
今後、数点サンプルを作り、詳細はメールでやり取りするということで
商談が一段落し、初期の目的は十二分に果たしたと確信。
『今回の戦いも勝ったど-』と日本に胸を張って凱旋帰国、
『ふっふっふっ、後は観光三昧』と
ひとり幸せな瞑想にふけりはじめたのも束の間、
お伝えした通りその日は夜遅くまで、
『本当に有り難いほどおつき合い』をしていただいたのでした。

 次は、いよいよ最終章!
ここまできたら最後までおつき合いください。
「トホホ・・・」とならないことを祈りながら。
To be continued.

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コメント

リンクさせていただきました。

投稿: tuner | 2006.04.28 12:48

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