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私のメル友、黒澤君!

私のもとに、去年の5月、1通のメールが届きました。

「こんにちわ
僕は○△町に住んでいる黒澤(くろさわ)といいます。脳性まひで車いす生活です。
足が変形していて今は靴をはいていませんがテレビを見て作ってほしいと思いました。
いろんなリハビリ靴を試したのですが痛くて履かれなくてそのまま置いてあります。
それに履くと足が痛いのもあるのですが、32歳なので見た目が気に入りなくて履くのがいやなのもありまして会社で自慢できるような靴をお願いしたいなと思いメールをしました。

僕は歩くわけではないので、足を保護するために履くのでよろしくお願いします。
一回伺います。」

黒澤

そして、作ったのがこの靴
Kurosawa それに対する途中の要望と完成後の感想がこれ

「僕も分からないのですが
僕の足の形にあってて、なおかつはいててかっこよく見える形といってもよく分からないでしょうけど
サイズ測ったときに相談したいと思っています。
よろしくお願いします。」

「とても履きやすくどこにいても履いてます。
前は、とくに右足の指が履くときに丸まって痛かったけど全部開くからそんな事もなく、快適です。」

そんなわけで、その後しばらくは喜んで毎日この靴を履いていてくれたようですが、ついこのあいだ、こんなメールが

「黒澤です。実はくつずれを起こしてしまいました。見てほしいのですが、○日の午後か、△日の午後に行きたいと思っています。」

そんな、彼に対して私は「黒澤君は歩かないだから、くつづれするわけがないんだけどな!」などと失礼な言葉で平気で返信してしまいます。

約束した日に黒澤君は、おかあさんの車に乗せられてやってきました。
黒澤君のおかあさんは、車から車いす一式を段取り良く降ろし、助手席に座った黒澤君を抱きかかえて車いすまで運び、座らせたりとすべて一人でこなしちゃう、とてもたくましいおかあさんです。

早速、くつづれしたという足を見たらやはり両足の指の上部が1ケ所づつ赤くなっていました。
おかあさん曰く、指が少しづつ変形しているので最近になって当たるようになってきたとのことでした。2〜3日靴をお預かりして調整することとしました。

黒澤君とは文字のタッチパネルを使って会話します。右手の小指1本を起用に動かして文字を打ち込みます。
おかあさんが、自分の靴を買い物している間、しきりに黒澤君は私に話しかけてきます。
Panel

黒澤君の友達に、ながとも君という子がいるそうです。
毎日、ゴム製の長靴を履いているそうです。というより何故だか一年中長靴しか履かないんだそうです。
黒澤君のお母さんを見つけると「で〜ぶ、で〜ぶ」と囃し立てるそうです。(黒澤君のお母さんは決して太った方ではありません。)お母さんにきいても、何故、ながとも君が長靴しか履かないのか、その理由はわかりませんでした。

黒澤君が
またまた、小指1本で私に何か話しかけてきます。
「ながともくんにもくつをつくってあげてほしいな」
「ながくつしかはけないからかわいそうだもん」
と書いてありました。

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