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宮城興業の隠された歴史 第十一話

 この時の空襲で本社第一工場は焼けつくした。機械だけが林のように焼け残っていた。幸い第二工場は難を逃れた。明良はさっそく工場の疎開にとりかかった。トラックを動かすのにもガソリンがなく、被服支所から緊急用としてドラム缶8本分のガソリンを手配してもらった。第二工場とその他の工場から機械や資材を運び出すとなんと貨車で64両分にもなった。この貨車で明良をはじめ8ケ月であった身重の妻や第一弾の疎開組の従業員の山形への引越しが始まった。県境を越え山寺駅に到着したころ、一同ホッと胸をなでおろしていた。どこで調達したきたのであろう。明良の妻が大きなおはちのごはんをおにぎりにして従業員たちに与えていた。蒸し暑い真夏の駅構内である。流れる汗をふきながらこの時に食べたおにぎりの味を明良は生涯忘れなかった。

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当時の宮城工業の役員たち

To be continued.

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